2001年公開
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
主演:オドレイ・トトゥ
あらすじ
神経質な元教師の母親アマンディーヌと、冷淡な元軍医の父親ラファエルを持つアメリはあまり構ってもらえず、両親との身体接触は父親による彼女の心臓検査時だけだった。いつも父親に触れてもらうのを望んでいたが、あまりに稀なことなので、アメリは検査のたびに心臓が高揚するほどだった。
そんなアメリの心音を聞き、心臓に障害があると勘違いした父親は、学校に登校させずアメリの周りから子供たちを遠ざけてしまう。やがてアメリは母親を事故で亡くし、孤独の中で想像力の豊かな、しかし周囲と満足なコミュニケーションがとれない不器用な少女に育っていった…
奇妙で不器用な人間たち
パリの華やかなビジュアルと、メリハリの効いたカッチリした演出。「グランド・ブダペスト・ホテル」観た時も思ったけど、こういう演出だとまあキャラ名覚えられないし、ストーリーが追えない。だから頭空っぽでビジュアル重視で見ればOK…
かと思いきや、唐突なセックス描写とかポルノとかぶっ込んでくるから、油断ならない作品だった(?)
登場人物が不器用で奇妙な連中ばかりで、そんな人たちをアメリが(結構強引に)幸せにしてゆくストーリー。
最初、意味不明な描写でも後々になって伏線回収される場面が多々出てくる。見始めの頃は退屈って思うかもしれない(私は思った)
キャラ名はうろ覚えだったけど、彼らの好きなことはすんなり頭に入ってきた。しかも割と共感できるやつ。ブリュレ割るのとか楽しそう。
最初にこういう開示がされたから、登場人物もキャラが立っててよかった。ただ夢中になれるほど好きってキャラは一人もいなかったな。嫌いでないんだけど別に好きくもないかなーってくらいの絶妙さ。
アメリ。髪型可愛い。レオンのマチルダ見た時も思ったけどああいう髪型、私好き。ミディアムボブ?好き。
アメリの生い立ちからああいう性格なのはしゃーないんだけど、「めんどくせーことしてんなあ…」って心ん中で多々ツッコミしてしまった。
いーから直接行けよ!って何度思ったことか。そういうキャラが周りにいなかったってのも原因か。ガラス男が近いけど、あれはちょっと違うかな。
アメリが、コリニョン宅で色々仕掛ける時の圧倒的ホームアローン感。思わず顔がにやけてしまった。
コリニョンはアホ!コリニョンはマヌケ!
ジョゼフは結局変われなかったのが悲しい。せっかく新しい恋が始まったのに。報われなかったのは彼とジョルジェットだけだよね。
しかしこの二人とにかく激しい。