1992年公開
監督:マーティン・ブレスト
主演:アル・パチーノ
あらすじ
アメリカのボストンにある全寮制名門高校に奨学金で入学した苦学生チャーリーは、感謝祭の週末、クリスマスに故郷オレゴンへ帰るための旅費を稼ぐためアルバイトに出ることになっていた。
そのアルバイトとは姪一家の休暇旅行への同伴を拒否する盲目の退役軍人フランク・スレード中佐の世話をすること。とてつもなく気難しく、周囲の誰をも拒絶し、離れで一人生活する毒舌家でエキセントリックなフランクにチャーリーは困惑するが、報酬の割の良さと中佐の姪カレンの熱心な懇願もあり、引き受けることにする…
フゥッハァ!
その昔、学校の授業で観た映画をもう一度観たくなって視聴。
退役軍人スレードと苦学生チャーリーがニューヨークツアーをし、絆を深めてく話。
色んなとこで言われてるけど、アル・パチーノの演技が凄まじい。
特に凄まじいと思ったのがタンゴシーン。ガブリエル・アンウォー演じるドナと比較すると、盲人であるからかほんの少し固い動きになっていて、尚且つしっかりタンゴになっているから恐れ入った。
タンゴ、フェラーリ、自殺未遂、そして終盤の大演説と見所満載。思いの外テンポもよく、華やかなニューヨーク生活を送りつつ、チャーリーの学校側の問題も並行して進んでバランスも良かった。
「バディもの」としてこの映画で変化を与える側は、クリス・オドネル演じるチャーリーだ。彼の高潔さが、中佐に変化を齎し、あの大演説に導いた。
個人的にこの映画の主人公はチャーリーだと思ってる。
チャーリーほんとただの好青年。好青年すぎて眩しい。欠点は友達がクソな連中ばかりってことぐらい。
フィリップ・シーモア・ホフマン演じるジョージ。物凄く憎たらしい。あのニヤニヤ笑顔がほんっと憎たらしい。
スレード中佐。そこまで毒舌じゃなく、人生経験豊富で話の楽しい気さくなおじ様って印象。盲人ではあるんだけど、見知らぬ人とも話が弾むんだからいくらでも人生取り返せそうだけどなあ…
総評…見所満載。華やかで心温まるヒューマンドラマ