2021年公開
監督：濱口竜介
主演：西島秀俊
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0B6RPRJHR/ref=atv_dp_share_cu_r
あらすじ
舞台俳優であり演出家の家福（かふく）は、愛する妻の音（おと）と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。
2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去を抱える寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。悲しみと“打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていく――。
自然な演技と雰囲気が
心に染みる映画
ゴジラ以外で、久しぶりに邦画を観た。
原作は村上春樹の「ドライブ・マイ・カー」と著者の作品複数。主人公と彼の車を運転する専属ドライバーとの交流の話。PG12指定
主人公の感情を演劇のセリフと交えて表現するというシーンが素晴らしかった。今まで観たことなかった表現方法。
セックス後に物語が頭に浮かぶという設定が神秘的で印象に残った。みさきの母（サチ）の話といい神秘的な面が結構多い。「山賀の家に空き巣する女」の話を映像として観たい
主人公の家福。普段は平静を装っているのに、乗車中のセリフの音読で微妙に感情が出ている。それをほんの少しの顔の仕草で表現する西島秀俊が素晴らしかった。ダイワマンと同じ人とは思えん…
高槻耕史を演じた岡田将生の演技も素晴らしかった。
車中にて「山賀の家に空き巣する女」の続きを、今にも泣きそうな表情で話したシーンも印象的だが、個人的にホテルのバーで語るシーンが好きだった。若さゆえに危うく、少々の軽薄さ、怖いもの知らずで不安を抱えた青年ってのが演技に表れていたように思う。素晴らしい。
家福のドライバー、みさきを演じた三浦透子もまた素晴らしかった。
寡黙で無表情なのに、しっかり感情がわかるし、家福にだんだん心を開いていってるのもよくわかる演技だった。車中で二人してタバコを吸い、ルーフから煙を出すシーンが好き。
ラストのシーン。あれは家福から車を譲り受けたのかな？ワンコはユンス夫妻のと同じのを飼ったのかな。
