またデニーロかよっ!?

主にネトフリとアマプラ映画の感想駄文

シザーハンズ

Edward Scissorhands

 

 

 1990年公開

 監督:ティム・バートン

 主演:ジョニー・デップ

 

youtu.be

 

本編

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 あらすじ
 昔々、町外れの山の上の屋敷に孤独に暮らす老発明家がいた。屋敷の中で、全自動クッキー製造機などの数々の発明品を作り出した彼は、遂には、1人の人造人間を生み出し、エドワードと名付けて愛情をもって接する。エドワードは、ハサミを使って作った仮初の手を両手としていた。
 発明家はついに本物の人間と同じ形をした両手を作り出すが、それをエドワードに披露した矢先、急な発作を起こし、エドワードを一人残してこの世を去ってしまう。エドワードは、両手がハサミのまま、屋敷に1人残された…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスマスに観たい映画

 

 ホーム・アローンもいいけど、内容的にこちらもいい。

 ファンタジックな内容で切ない、大人が読むおとぎ話的な映画。まさにクリスマスにぴったりな映画…

 あれ?クリスマスに観る映画といえば…

 

doroeiga.hatenablog.com

 

 

 

 本作は両手がハサミの人造人間と少女の交流を描いた物語。

 名前自体は兼ねてから知ってはいたが、なぜか当初ホラー映画と勘違いしていた。エルム街の悪夢とごっちゃになってたのかも。

 

 

 兎にも角にもシザーハンズことエドワードのビジュアルが素晴らしい。この映画は殆どこれで成り立ってる。

 ボッサボサの髪、真っ白な顔に隈取、全身黒のボンテージ?ゴシックスーツにハサミの両手。…どうやったらこんなイカしたキャラクターが生まれるのか。

 さらにエドワードを演じたジョニー・デップの演技も素晴らしい。

 窄めた口元、不安そうに見開かれた目、両手を前にした独特の歩き方…エドワードが未完成で無垢な人造人間であることを表現した演技だと感じる。素晴らしい。

 それでいて笑うと可愛いんだもの、ずるいよ!

 

 

 発明家の屋敷とその発明品のビジュアルも素晴らしかった。まさにティム・バートン的な耽美でゴシックな世界観。

 発明家を演じたのはヴィンセント・プライス。ホラー映画のスターで今作が遺作とのこと。片方の口の端がひん曲がった笑顔が印象的だった。

 

 

 物語はエドワードとヒロインのキムとの交流がメインなのだが、キムの登場がやや遅く、あまり交流できていた印象がない。二人が、結構性急に距離が縮まった感じで少し違和感があった。

 どちらかというと、ペグの方が彼と長く関わっていたから、彼女との絆の方に共感を抱きがちだった。後半キムの方に焦点がいき、ペグの方がフェードアウト気味だったため、私的に観てて気持ちが宙ぶらりになってしまった。ほんの少しね。

 

 

 エドワードと対比させるためか、露骨に人間の醜さを描いていた。

街の住人たち。と言うかご近所さん?これがまた凄く不快で気色悪かった。身勝手で自らの利益しか考えてなくてすぐに掌を返すような連中。あの時代を象徴していたステレオタイプなのかしらね。

 そう考えると、最初のペグの行動も彼女らと同じ身勝手なものだったのかも…

 

 

 ヴィラン役のジム君。90年代特有の勧善懲悪的都合よく用意されたヴィラン。特に思い入れはないしどうでもいいけど、久々にあの手のヴィランを観たわ。

 

 

 エドワードを悪魔呼ばわりした女を観た瞬間、「ミスト」の宗教ババアを思い出した。話逸れるけど、あいつはマジで殺意しか湧かないほど嫌いなキャラだわ。

 

 

 何気にお巡りさんが良い人でよかった。本気でエドワードのことを心配してくれたんだね…

 

 

 

 総評…美しくも切ないファンタジー。ぜひクリスマスに観てほしい映画

 

 

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました!

 ではまた明日〜ノシ