2010年公開
監督:マーティン・スコセッシ
主演:レオナルド・ディカプリオ
あらすじ
1954年、連邦保安官テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)とチャック・オール(マーク・ラファロ)ら捜査部隊は、ボストン港の孤島にあるアッシュクリフ精神病院を訪れる…
怪物として生きるか
善人として死ぬか
──どっちがマシかな?
連邦保安官の二人組が精神病棟から消えた女性を探すために孤島(シャッターアイランド)を訪れるミステリー・サスペンス
衝撃のラストとの触れ込みから自分なりに推理して観たが、全然予想外の結末で驚かされた。
それでも深読みすればわかりそうだなとも思ってみたり(…負け惜しみではない)
現実と幻想シーンとが交錯し、どちらが真実なのか、観てる側を上手く混乱させてくる。どこなとなく今敏監督のアニメ映画「パーフェクトブルー」を想起させた。
薄暗く陰鬱としたビジュアルから、院長の屋敷や幻想シーンの華やかなビジュアルと画にメリハリがあって楽しめた。
ロビー・ロバートソンによる音楽も良かった。ザ・バンドのギタリストの人。
全体的に不穏で、恐怖を煽るような楽曲。死体山積みシーンでのピアノが怖い。
主人公テディを演じたのはレオナルド・ディカプリオ。イケメン。超イケメン。
私のような素人でもすげー演技だってのがわかる。感情が強く出るシーンで演技の良し悪しが出ると思ってるけど、ディカプリオは群を抜いてる。それでいて品がある。テディはそんなお行儀のいいキャラじゃないのに。
そんなテディのラストシーンは切ない。自ら受け入れたんだな…
相棒のチャックを演じたのは「ハルクの人」ことマーク・ラファロ。
チャックはいかにも知的で腹に一物抱えたような奴で、最初見た時から怪しいと思ってた。初対面なのにテディに名乗らなかったし、銃を渡す時もぎこちなかったし。
…でもマークのあの優しい面持ちで全部許せちゃうね。
個人的にジョン・コーリーを演じたベン・キングスレーの演技が良かった。衣装が目を惹き、知的で落ち着いた演技が印象に残った。モーガン・フリーマン的な。キャラが立ってたのよね。