1995年公開
監督:デヴィッド・フィンチャー
主演:ブラッド・ピット
あらすじ
退職まであと1週間と迫ったベテラン刑事ウィリアム・サマセットと、血気盛んな新人刑事デビッド・ミルズは、ある死体発見現場に急行した。死体は信じられないほど肥満した男であり、銃で脅されながら食事を強制されていたことが判明し、殺人事件と断定される。
次の被害者は強欲な弁護士のグールドであり、彼は高級オフィスビルの自室で血まみれになって殺されていた。死体はちょうど贅肉の部分を1ポンド分切り落とされており、状況から犯人は2日かけて、被害者にどこの肉を切るか選ばせていたと推定された。現場には被害者の血で「GREED(強欲)」の文字が残されていた…
世界観の作り方が素晴らしい映画
昔観た作品だが、記憶朧げだったため再視聴。
だが唯一あのラストだけは覚えていた。それほどまでに衝撃的な結末。
初見でサスペンス好きでついでにヤンチャなブラッド・ピットが好き❤️って人は今すぐ観るべき映画。
改めて観て思ったのは、この作品の世界観の演出が素晴らしかったこと。
ほぼ全ての屋外シーンで降り頻る雨。汚れた質感と影のコントラスト。ネームドからモブまで会話の節々に現れる無関心さと冷たさ。ハードコアパンクのようなフォント。そしてエンドロール。
監督曰く「汚い、暴力、倫理の欠如といった、憂鬱にさせる表現。視覚的に、そして文体的に私たちはこの世界を描写したかった。できるだけ本物で、かつ生きるためには必要とされるものすべてを」とのこと。
これくらい作り込まれた世界観があると楽しいよね。
変な表現かもだが、この映画にはアメコミのような作られたフィクションさを感じた。ヴァーティゴあたりのね。こういうの大好きだよ。新たな発見があって観て良かった
ブラッド・ピットが演じたミルズ。まさに主人公的血気盛んな奴。ちょっと融通効かなすぎるかな。しかしブラッド・ピットかっこよすぎ。
安定のモーガン・フリーマン。この人いるだけで安心感がやばい。演じたサマセットは知的で落ち着いた奴だがどこか冷たい雰囲気を持ってて、氏が演じた役の中では結構新鮮だったかも。