2017年公開
監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
主演:トム・ヒドルストン
あらすじ
神話の中にだけ存在するとされた謎の島、髑髏島(ドクロトウ)。未知の生物を求め調査遠征隊が潜入するが、島に着くやいなや、状況は一変する。島の至るところに骸骨が散らばり、そして岩壁には血塗られた巨大な手跡。そこは人が決して足を踏み入れてはいけない場所だった・・・。
”ビリーへ”
”時に人生はつらすぎる”
モンスターバースの2作目
未知なる島、髑髏島で繰り広げられるモンスターパニックサバイバルアクション映画
怪獣映画というより、アドベンチャー要素と、「グリード」とかそこら辺のモンスターパニックホラー要素を加えた作品って感じ。
それでも終盤でしっかり怪獣同士の戦いを見せてくれる。この戦い、尺的には短いんだけど満足度が高かった。
というのもコングとラスボスであるスカルデビルが両方とも機敏に動き、流れるようなスピーディーな戦いをしてくれたからだ。これがゴジラやその他怪獣ではこんなスピード感は出せない。
本作モンスター側の主役コング。成長期らしいが十分デカい。
大木や廃船のスクリュー、鎖などを使って戦うのが面白かった。「道具を使って戦う怪獣」というのは面白いし理に叶ってる。
新怪獣スカルクローラー。不気味で恐ろしくも、スタイリッシュでカッコ良かった。エヴァのサキエルっぽいと思ったけど、やはりそのイメージがあったんだね。
登場人物たちも魅力的なのが多かった。
ジョン・C・ライリーが演じたマーロウ中尉。日本刀を構えてスカルクローラーに斬りかかるシーンがカッコいい!
「フメイヨ…ヨリシ…」
1シーンだけでもいいからグンペイとの交流が観たかったな。どんな風に和解したのかが気になる。
グンペイを演じたのはミュージシャンのMIYAVI。一言も喋ってないのに存在感ありまくり。
パッカード大佐(誤訳であり実際は中佐らしい)を演じたサミュエル・L・ジャクソン。素晴らしい演技だった。炎を背景に立ち尽くす姿は恐ろしくもあった。でも同情できる部分もあるから、敵というより哀れな人物って感じだった。
ジョン・グッドマンが演じたビル・ランダ。
印象に残ってるのは(銃を突きつける)パッカードとの対話シーン。この時の話ぶりと表情が、パッカードに劣らないほどの狂気を感じた。執念というべきか、それが演技に強く出てたと個人的には思う。
まさか途中退場とは思わなかったけど。
そしてエンドロール後のシーン。もうワクワクしかしなかったね。