2019年公開
監督:マイケル・ドハティ
主演:カイル・チャンドラー
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B081N4BGHR/ref=atv_dp_share_cu_r
あらすじ
怪獣の研究・保護を目的とする秘密機関モナーク機関の基地を武装集団が襲撃。研究者のエマ・ラッセル博士と娘のマディソンが拉致される事件が発生する。モナークの芹沢は、拉致の原因はエマが研究を進めていたオルカ装置にあるとにらむ。それは怪獣と共鳴する音を発生させ、怪獣を操ることをも可能にする危険な装置だった。芹沢はかつてエマと共同でオルカ装置を研究し、夫でもあったマーク・ラッセルに助けを求める…
怪獣シーンだけに限れば
モンスターバース史上
最高傑作のゴジラ映画
いわゆる「VS世代」のファンの心を鷲掴みにした作品。
兎にも角にも、怪獣の登場およびバトルシーンが最高に面白い。
一枚一枚が印象に残るキメのカットばかりな上に、観たいと思う画を最高のタイミング(と最高の音楽)で出してくる。
何よりも監督の狂おしいほどの怪獣愛が感じられた。
陸海空と怪獣たちがダイナミックに戦い、予想もしないような動きを見せてくれる。怪獣たちは恐ろしいが、ほどよくコミカルで人間臭い動きも見せてくれるから愛着も湧く。ラドンとかギドラの左首とか。
一方、散々言われてる人間ドラマについては、個人的にそんなに気にならなかった。
ストーリーはまあ単純だし、アルゴのメンツはそれぞれキャラ立ってて良かったし、メカニックとかもカッコよかったから満足…とまではいかず及第点ってとこ。
エマの行動についてもしっかり後悔するシーンや贖罪のシーンもあったからまあいいかなって感じ。
というかこの一家揃って勝手なことばっかやってる。ついでに今回の人類サイドはみんな余計なことばっかやってる。まあそうじゃないと話は盛り上がんないけど。
海底の古代遺跡でゴジラ捜索という短いながらもアドベンチャー要素があった。「ゴジラ」って書いてあったけど古代にもうカタカナが!?
芹沢博士の退場は残念だった。もっともっと活躍するシーン観たかったのに…着ていた防護服はX星人または怪獣総進撃の宇宙服っぽかったな。最後のセリフが日本語ってのが痺れたな。
今作のゴジラ。
ギャレゴジの頃よりもなんか若々しくなったイメージ。熱戦がビーム状になってる。ここぞというときにヒーローみたいにやってくる。終盤のマディソンの表情のわかりみがやばい。
まさかのバーニングゴジラまで出しちゃう!?欲を言えば、そこは全体放射じゃなくウラニウム熱戦使って欲しかったかも…
ゴジラのテーマをがっつり使ってくれてありがとう監督。
強い。超強い。歴代ギドラの中で多分1番手強かったのでは?
引力光線、全体放電、再生、嵐を巻き起こす、と多彩な能力持ち。あと飛ぶ時、絶対不可思議な力で飛んでる。ナウシカの巨神兵みたいな感じで。絶対翼の羽ばたきだけで飛んでない。
それぞれ首に個性がある。リーダーの真ん中首、ケンカっ早い右首、おとぼけ左首…って感じ。かわいい
こいつがビジュアル的に1番恐ろしかった。燃えてる翼ってのがカッコいい。街上空を飛ぶシルエットは「空の大怪獣ラドン」のオマージュ…だっけか?
食われたパイロットはドハティ監督。ネット上ではゴマすりクソバードていう哀れな呼称がついてる。だがモスラを襲ったお前は許さん。
モスラ。
蛾だと思ったら天使だった。海底で休眠状態のゴジラに呼びかけるシーンなんか完全に天使だった。ゴジラとモスラは良い仲説…私的にはアリです。
劇中よく分からなかったけど、幼虫はシャクトリムシみたいな見た目なのね。なんか日本産より強そう。序盤のシーンはちょっとショッキング。一応殺しはしてないっぽいけど。
天使成虫のモスラ。
終盤で全体像が出たが、最初見た目気持ち悪いって思った。足とかが特に。でも見慣れてくると女性的で美しい。日本版の可愛いモコモコぬいぐるみとは違って、美しいのよ。あと鳴き声が可愛い。
倒れたゴジラに寄り添う(というか乗っかる)シーンが健気でいい。でも足が尖っててちょっと痛そう。