2017年公開
監督:ジョーダン・ピール
主演:ダニエル・カルーヤ
※6月14日配信終了
あらすじ
クリス・ワシントンは、恋人ローズ・アーミテージの実家に挨拶へ行くことになった。クリスが「なぜ君は僕が黒人であることを両親に伝えないのか」と尋ねると、ローズは一瞬動揺した素振りを見せたものの、「父さんと母さんは人種を気にするような人たちじゃないわ。貴方のことを歓迎してくれるはずよ」と答えた…
※ネタバレ注意
予想以上に内容が怖い
ホラー苦手なんだけど、あんまビックリ系(?)のやつじゃないから大丈夫だろうと視聴。
結果、予想してたよりもずっと怖い。怖いしエグい。SFホラー的でもあった。とにかく良い意味で期待を裏切ってくれた映画。
黒人の主人公クリスが、白人である恋人ローズの実家に挨拶へゆく映画。
「集まってきた白人たちから袋叩きにされ、わからせられる猟奇的ホラー」だろうと勝手に予想していたが、もう見事に違った。予想の斜め上の展開だったために衝撃が強かった。
「白人が黒人に憧れてるから黒人になる」だなんて展開は予想できないって。
伏線の回収が見事だった。
夜中に全力疾走するウォルターや自分の姿に見惚れるジョージナ、異様に黒人をもち上げるローズの家族やパーティー参加者一同、ビンゴ大会での景品など…
伏線が回収され、それらの意味がわかった時にはもう絶望感しかなかった。「これもうクリス助からねえな」とさえ思ってしまった。洗脳エンド。
だからこそ、ラストでクリスが助かってよかった。
駆けつけた警察に逮捕されるエンドだったらしいが、アメリカ国内で相次いだ警官による黒人射殺事件を受けて差し替えられたらしい。正直、私も逮捕されて終わりと思ってたから大いに嬉しかった。
リル・レル・ハウリーが演じたロッド。事件の本筋に関われない無力な友人だと思いきや、しっかりとクリスを助けにきたナイスガイ。コミカルな性格も頼もしく見えてくる。
主人公クリスを演じたダニエル・カルーヤの演技が素晴らしい。
特に催眠術の件、目を見開き堰を切ったように涙を流すシーンが印象的だった。
だが個人的には、ジョージナを演じたベティ・ガブリエルの演技が1番素晴らしかった。存在感が抜群だった。貼り付けたような不気味な笑顔でクリスと会話するシーンがもう最高だった。
総評…サクッと観られるサイコホラー映画。やっぱ人間が一番怖いぜ
最後まで読んでいただきありがとうございました
ではまた明日〜ノシ