またデニーロかよっ!?

主にネトフリとアマプラ映画の感想駄文

シャザム!

Shazam!

 

 2019年公開

 監督:デヴィッド・F・サンドバーグ

 主演:ザッカリー・リーヴァイ

 

 

 

youtu.be

 

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 あらすじ
 幼い頃に母親と離れ離れになり、孤児となったビリー・バットソンは、新たな里親バスケス夫妻が運営するグループホームに入居する。そこには足が不自由なフレディ、抱き付き癖のあるダーラ、大学進学を控えたメアリー、ゲーマーのユージーン、無口なペドロという少年少女も住んでいた。母親に会いたい一心で家出を繰り返すビリーは、ここでもまた馴染もうとはしなかった。
 ビリーは、フレディがいじめっ子に暴行される現場に出くわす。最初は無視していたビリーだったが、いじめっ子が「お前に母親はいない」とフレディを罵ったのを聞き、いじめっ子に殴り掛かる。いじめっ子から逃れ、地下鉄に乗ったビリーは「永遠の岩」に召喚され、スーパーヒーロー・シャザムへの変身能力を与えられる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 子供が子供になるヒーロー

 

 

 DCコミックスのヒーロー、キャプテン・マーベルをベースとしたヒーロー映画。DCエクテンデッド・ユニバースの7作目

 

 

 これまで暗く、陰鬱でリアル思考のヒーローものが多かったDCユニバースに風穴を空けた作品。明るく能天気で、軽いノリで観られる映画

 …だと思ってたけど、内容が思ったよりキツい。

 

 

 主人公ビリーの境遇が辛い。

母親と逸れてしまってそのまま生き別れとなり、ビリーは母親に会うために里親から逃げ出す生活。で、紆余曲折あってやっと会えたのに、母親はハグを拒み、再会を喜ぶ風でもなく、別れた後も(気にはしていたようだが)すぐに部屋に戻っていった。

 で、ビリーもビリーで元気な姿を見れただけでいいとか言って、冷静にすぐに帰ってゆくのだ。あんなに会いたがっていたのに。

 もう、バリー・アレンといい、んでDCユニバースの子供ヒーローは変なところで落ち着いてるというか、大人になれるのか。

 ビリーまだ子供なのにできすぎてるんだよ。

 

 

 だからこそ、変身後の妙にはっちゃっけたキャラが違和感ありまくりだった。見た目の問題じゃない。中身まで幼児に戻ってる感じ。あれが素のビリーだとしても唐突すぎる描写だと思うのよ。ナッティ・プロフェッサーみたいな感じか?…古いな。

 

 

 テンポはそこそこ。ビリー、フレディ、サデウスなどキャラに共感できる部分もあった。主人公にドラマがあり、彼自身の変化も見て取れたし、ギャグシーンは笑えるものがたくさんあった。

 だからこそ惜しい。軽いノリやギャグと対比となる、カッコいい描写が欲しかった。最終決戦は正直盛り上がりに欠けるし、家族全員が変身するのはちょっとイマイチだった。

 上空での戦闘は「マン・オブ・スティール」ばりの戦いを期待してしまったから余計物足りなく感じたのかも。

 

 

 1番面白かったのは、強盗を撃退するシーン。銃弾喰らっても無傷だと分かって大笑いした後に、冷めた表情で「死ね」と字幕で出たのは笑った。トレーラーでは「覚悟しろ」とか「いくぜ」とかだったのに…

 

 

 

 総評…ノリは悪くないが全体的に惜しいヒーロー映画

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました!

 ではまた明日〜ノシ